「麻雀」とは?
麻雀は、テーブルゲームの一種で数十枚から百枚あまりの牌を引いて役を揃えることを数回行い、得点を重ねていくゲームになります。中国を起源とした原則4人で行われるゲームです。また、中国と日本では使用する牌もルールも違います。例えば、日本ではあと一牌で上がれる際にリーチと呼ばれる行為ができますが、中国ではリーチはありません。そのため、日本の麻雀は「リーチ麻雀(英語: Riichi Mahjong)」とも称されることがあります。戦前の日本では「魔雀(モージャン)」とも呼ばれていました。日本では34種類136枚の牌を使うのが一般的で、麻雀卓と呼ばれる麻雀専用のテーブルが用いられます。近年ですと全自動麻雀卓などの山や手牌を自動で作成してくれるほか、専用の道具がなくとも遊べるように、カードにした簡易版の道具も市販されています。麻雀は使用する道具の種類や採用するルールについては国や地域によって異なる点が多く、日本国内でも標準的とされるルールのほかに、様々なローカルルールが存在します。
麻将とは?
前述した日本式「麻雀」に対して「麻将」は中国麻雀を指しているといわれています。
単純に中国で麻雀のことを中国語で「麻将」と表すようです。そして、日本と中国では使用する牌やルールが異なることから、日本では「中国麻将」といったり「中麻(ちゅんま)」といったりします。具体的なルールの違いは
- 日本ルールでは34種136枚の牌を使いますが、中国ルールではそれに加えて8枚の花牌を使う。
- 和了時の発声は、ツモ/ロンに関係なく「和(フー)」である。
などありますが、今回の本題は健康麻将についてなので割愛させていただきます。
そのようなわけで「麻将」という言葉は、麻雀の発祥の地である中国に関係した言語になります。
健康麻将の「麻将」とは
さてさて、そのような事前知識を入れたところで、最近話題になっている健康麻将についてです。
ギャンブルとしてではなく、「賭けない・飲まない・吸わない」といった大原則のもとに将棋やチェスのような頭脳スポーツのひとつとして麻雀を楽しもうといった風潮が表れ始めました。日本健康麻将協会という健康麻雀を広げていこうという公式協会もあります。
麻雀牌を触ることによる手の刺激や、場を囲む相手とのコミュニケーションが認知症防止に役立つといわれており、そのために「健康麻雀」といわれているのです。
ですが、健康麻雀の表記をよく見ると「健康麻将」と表記することが多いです。前述の公式協会も麻将という文字を使用しています。
では、健康麻将に「麻将」が使われているのはなぜなのでしょうか?
日本健康麻将協会では次のように説明しています。
日本健康麻将協会の「麻将」について
私たちは1998年から日本でも賭けない麻雀の総称を「麻将」と表記することとし、この言葉に新しい意味を持たせ「賭けないマージャン」をアピールしていくこととしました。
ということです。つまり、従来のギャンブル色が強い麻雀とは違う、「賭けない」「飲まない」「吸わない」という3大原則のもとで行われる健康的な麻将であると区別化していきたいということになります。
健康麻将の統一ルール・マナー
さて、これで健康麻雀について、従来の中国麻将とも違うということはお伝え出来たかなとおもいます。そのうえで健康麻雀は日本式麻雀とも違うという点をお伝えできればと思います。
まず、健康麻雀では全国統一のルール・マナーがあります。ローカルルールはございません。
詳しいるルールは日本健康麻将協会【全国オープン戦ルール】でご確認ください。
大まかな統一ルールは下記の通りです。
・喰いタンあり、後付けあり
・途中流局がない(九種九牌、四風子連打など)
・あがりは常に一人だけを認める
・60符3翻は満貫とする
・裏ドラ、カンドラ、カン裏あり
などです。
この中で特徴的なのは「途中流局がない」ということになるかと思います。
一般の日本ルールでは、次のような場合に途中流局になります。
・九種九牌(最初の配牌の時点で么九牌(字牌と数牌の1と9)が「9種類以上」、かつ「9枚以上」ある場合、手牌を公開して流局にできる)
・四風子連打(東西南北の牌を一巡目で出す)
・4人リーチ
・スーカンツ(2人以上のプレイヤーで合計して4回カンをすると途中流局する)
途中流局がない分、最後まで楽しむことができます。
全国統一マナーもあります。
健康麻将マナー十カ条
●健康麻将全国オープン戦は全国で同じマナー、同じルールで行っています。
- 「自分に厳しく人に優しく」を心がけましょう 。
- ゲームを始める前には「よろしくおねがいします」ゲームが終わったら「ありがとうございました」と挨拶しましょう 。
- 牌がセットされたら、対局相手がツモり易いように、牌山を右斜め前に出し、配牌が始まったらドラをめくる前にリンシャン牌が崩れないように下段に下ろしましょう 。
- 「ポン」「チー」「カン」「リーチ」「ツモ」「ロン」の発声は明確に行いましょう 。
- 「先ヅモ」をしたり、「牌」を強く叩きつけることは厳に慎み、捨て牌は六枚切りにしましょう 。
- 対局していないときの立ち見、座り見などは慎みましょう 。
- 対局中の「ロ三味線」や対局相手への批判など言動には細心の注意を払いましょう、又、局終了後の「解説」も慎みましよう 。
- 手牌は伏せないようにしましょう 。
- アガったときは、牌を見易く並べてから倒すようにしましょう 。
- 点棒の受け渡しが終わるまでは手牌と牌山を崩さないように、又、「点棒の受け渡し」は、静かに丁寧にしましょう 。
こうしてみると、勝ち負けというより皆で楽しめるというイメージがしますね。
まとめ
「麻雀」と「麻将」の違いや、健康「麻将」について簡単に解説しました。
いくら健康麻雀といっても元は麻雀。勝ち負けは切っても切り離せません。
麻雀だけではないですがルールをしっかりと把握しないと、相手との勝負に勝つことなどできません。
しっかりと役の種類、河の流れ、対戦相手の様子などから判断して、わいわい楽しく勝ちを目指していきましょう。
老人ホームで実施される健康麻雀についてもまとめさせていただいています。よければ参考にご覧ください。