おすすめのエンディングノートはどれ?
私がおすすめするエンディングノートはコクヨのエンディングノート「もしもの時に役立つノート」になります。
コクヨのエンディングノートは、数あるエンディングノートのなかでも一番売れています。
2010年9月に発売を開始されてからずっと、販売し続けられているロングセラーの商品になります。
売れ続けているということは、それだけ人に求められているということの裏返しになります。
終活の項目は、相続、財産、介護、延命治療、葬儀、埋葬方法など様々な項目があります。基本的なことはそれらですが、これ以外にもペットの情報であったり、近頃はSNSなどの普及によるインターネット関連の遺産の整理についても言及している場合もあります。
コクヨのエンディングノートは終活の入門書にぴったり
コクヨのエンディングノートは「終活を始めるにあたり、何をしたらいいのかわからない」という終活初心者の方が一通り読むだけで、終活の内容を理解できますので「終活の入門書」としての最適です。エンディングノートを1ページずつ記入していくことで、過去、今、未来を見つめなおすきっかけになるほか、残される家族のために役立つ一冊となってくれることでしょう。
もちろんエンディングノートはコクヨの他にも様々なところからでており、インターネットで無料で手に入るところもあります。しかし、見やすさや、必要項目などから私が考える最適なエンディングノートはコクヨのエンディングノートです。エンディングノートは一冊しか書いてはダメという決まりはありませんので、インターネットの無料のエンディングノートを試した後、別のエンディングノートを書いてもまったく問題ありません。残念ながら遺言書と比べて法的根拠にはなりませんが、残された家族・親族のための道しるべになるであろうことは間違いありません。
コクヨのエンディングノートの基本情報
- B5サイズ
- エンディングノートの標準的なページ数(64ページ)
- コクヨは文具メーカーです。コクヨオリジナルの「コクヨ帳簿紙」を中紙に使用しており、書き心地は勿論のこと、保存にも適している中性紙になります。
- 本を開いたときに平らになる「かがり綴じ」という製本様式
- 付属品としてCD-R一枚分のディスクケースがついています。
- 表紙の透明カバーは汚れがつきにくく、滑らかな肌触りです。
コクヨのエンディングノートの項目内容
- はじめに
- 自分のこと
- 資産
- 気になること
- 家族・親族
- 友人・知人
- 医療・介護
- 葬儀・お墓
- 相続・遺言
- その他
以上のような記入項目となっています。
これらの項目をすべて埋める必要はありません。全て埋めることによって確かに残された家族は楽になります。しかし、友人・知人など中にはそこまで重要な項目ではない箇所もあります。自分が記入できるところを少しずつ記入していきましょう。後日、気持ちや状況が変わることがありますので消し易いように鉛筆で書いても良いかもしれません。
エンディングノートを書くことが、終活について真剣に考えるきっかけになるになるでしょう。もしあなたがエンディングノートを親に書いてほしいと思ったのならば「みんな書いているらしい」「テレビで言っていた」などといった形でプレゼントすれば終活について興味を持ってくれるかもしれません。その際、強制しないことです。エンディングノートは自分の死と向き合うことになりますから、繊細なものです。気長に待ちましょう。
エンディングノートのメリット
エンディングノートは、個人が自身や家族の将来に関する情報や希望をまとめた文書です。以下にエンディングノートの主なメリットをいくつか挙げていきます。
- 遺言や遺産計画の準備:自身の遺産や財産の分配方法、遺言の内容、保険や年金の情報などを記録することができます。これにより、遺産分配や家族への財務的なサポートを円滑に行うことができます。
- 医療や介護の意思決定:医療や介護に関する意思決定や希望を記載することができます。たとえば、緊急時の医療処置や延命措置に関する希望、臓器提供の意思などを明確にすることができます。これにより、自身の望む医療や介護を受けることができます。
- 家族や関係者への情報伝達:家族や関係者に自身の情報を伝える手段となります。重要な連絡先やアカウント情報、財務情報、保険情報などをまとめることで、予期せぬ事態や自身の不在時でも、大切な情報を共有することができます。
- 終末事務の円滑さ:葬儀や埋葬の希望、遺体の処理方法、関連する文書の場所などを記録することができます。これにより、自身の終末事務を整理し、家族や関係者に負担をかけることなく遺志を実現することができます。
- 自己振返りと人生の整理:エンディングノートを作成する過程は、自身の人生や人間関係、価値観について考える機会を提供してくれます。自己振返りを通じて、自身の人生の目標や意義を再確認し、より充実した人生を送る助けとなるでしょう。
上記のメリットを考えると、エンディングノートは個人の将来に関する計画や希望を整理し、自身や家族のために大切なツールになるでしょう。
エンディングノートのデメリット
実はエンディングノートにもデメリットがあります。
以下にいくつかのポイントを挙げていきます。
- 情報のセキュリティリスク:個人や家族の財務情報、連絡先、重要な文書の情報などが含まれることがあります。この情報が誤って第三者の手に渡る可能性があるため、情報のセキュリティには十分な注意が必要です。適切な保管方法やパスワードの管理など、セキュリティ対策を講じる必要があります。
- 更新の必要性:個人の情報や意思を記録するものですが、人生の状況や環境は変化するものです。結婚や離婚、出産、死亡などの出来事や法的変更などがあれば、エンディングノートを適宜更新する必要があります。定期的な見直しと更新が重要です。
- 争いの引き金となる可能性:財産分配や遺言に関する情報が含まれることがあります。家族や関係者の間で意見の相違が生じる場合、エンディングノートが紛争の引き金となる可能性があります。遺産に関する明確な指示や遺言書の作成など、法的なアドバイスを受けることが重要です。
- 想定外の状況への対応困難さ:将来の予測や希望を記録するものですが、人生には予期せぬ出来事や状況が発生することもあります。エンディングノートだけに頼ることではなく、信頼できる家族や専門家とのコミュニケーションや計画が必要です。
まとめ
エンディングノートは有用な道具ですが、メリットだけではなくデメリットもあることを念頭に置いて、慎重に取り組むことが重要になります。適切な情報管理や遺言書と組み合わせることで、エンディングノートの効果的な活用が可能となるでしょう。