日本の平均寿命は?
厚生労働省の調査(下記表2)によると日本の平均寿命は男性の平均寿命は 81.64 年、女性の平均寿命は 87.74 年となり昭和22年と比べると約30年も延びていることになります。世界的に見ても(図4)日本の平均寿命はトップクラスであり、女性は圧倒的とまで言えるほど長生きなのが現状です。今後もこの平均寿命は医療の進歩などによって伸び続けると言われていて、90台の大台になるまでさほど時間はかからないと言われています。
参照令和2年簡易生命表の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
親と過ごせる時間はどれだけあるのか?
さて、今回問題となるのは親と一緒にあとどのくらい過ごせるのかということです。多くの方は漠然とこれくらいだろと思っているかもしれませんが、その数字をしっかりと認識することで親との過ごし方に変化が訪れます。その際に参考になる値が平均余命です。0歳の赤ん坊が平均して後何年生きることができるのかという「平均寿命」に対して、ある年齢の人があと平均で何年生きられるのかの期待値を表した値が「平均余命」です。上の表にも主な年齢の平均余命が書いてありますが、それを更に詳しく表したものが下記の簡易生命表になります。これはほぼ全ての男性・女性それぞれの年齢のことが網羅してあります。例外として105歳以上の方はその母数の低さから一括りにされています。
上の表を参考に考えてみたいと思います。例えばあなたの母親が現在75歳だとします。そうすると表によると75歳女性の平均余命は16.25年になります。一年に何回合うのか各家庭によって違うとは思いますが、私の家庭では、年末年始、お盆、ゴールデンウィークに帰ったり帰らなかったりですので、平均して一年間に6日間の帰省と仮定します。すると単純計算で16.25年×6日=97.5日という計算になります。これが父親だとさらに短くなります。
のこり親子として一緒に過ごせる日にちが97日、年を越せる回数が16回と人によって多いと感じるか、少ないと感じるかは変わってくると思いますが、少し会える日を大切にしようと考えることに繋がるのではないでしょうか。もちろん、親の介護をするとなったらもっと日数は増えますので、あくまでも仮定の話です。しかし、漠然と親と過ごすよりは様々な意味でいくらかマシになるかと思います。
参照 令和2年簡易生命表の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
終わりに
命ある限り私たちは親と一緒に年を取るのですから、今の内から今後の親子あるいは孫を含めたライフプランの形成に向けたイメージを考える切っ掛けになれば幸いです。